カフェ塾(10)2010年10月

第十回Cafe塾

各政党の描く地方分権の明日、道州制への考え方
〜 みんなの党編 〜

 

講師:井坂信彦 (いさかのぶひこ)氏

日時:平成22年10月19日(土)午後7時00分~8時30分

場所:カフェバー 楽

<講師プロフィール>
「みんなの党」参議院 兵庫県第一支部長、全国若手市議会議員の会・会長。【略歴】 1974年03月27日 東京都世田谷区で、政治家とは無縁の家系に生まれる 1993年 京都大学総合人間学部に第一期入学 1997年 神戸のベンチャー企業に入社 1999年04月11日 神戸市会議員(灘区)、25歳で最年少当選(4,940票) 2003年04月13日 神戸市会議員(灘区)、再選(8,706票、トップ) 2006年09月01日 全国若手市議会議員の会・副会長に就任 2007年04月08日 神戸市会議員(灘区)、三選(9,506票、トップ) 2007年11月09日 第2回グッドマニフェスト賞を受賞 2009年09月01日 全国若手市議会議員の会・会長に就任 2010年04月30日 みんなの党 渡辺喜美代表と共に擁立会見

第10回カフェ塾 報告

先日10月19日(火)19時より第10回道州制カフェ塾を複合町屋カフェ「楽」にて行いました。通常は第2土曜日に開催するものですが、試験的に平日の夕方に設定してみました。いつもは来られない方にも来ていただき、今後の開催方法を考える上で、参考になる会合でした。

さて、この10月より、「各党に聞く~地域主権・道州制」ということで、来年の統一地方選挙に向けて、各党の地域主権・地方分権の考えをシリーズで聞いていこうという企画をスタートさせました。第一弾は「みんなの党」編ということで、今年の参議院選挙に神戸から立候補されました前神戸市議の井坂信彦氏に講演していただきました。

みんなの党は「地域主権型道州制」の導入には極めて熱心であり、前内閣府道州制ビジョン懇談会座長の江口克彦氏が今夏みんなの党から参議員になられたように、「道州制~国のかたち」論の先駆的主導者です。ただ問題は、それが民主党や自民党とどう違うかということもありますが、道州制導入の優先順位やそれが上位にあるための理由付けが今一つ明晰でないところです。道州制導入は国家戦略でなければならないと思います。

今回の参加者には、大阪や奈良の県議、元府議、若手市議の方々、大阪維新の会市議、現役大学生や20代の社会人、地方自治研究者や「水問題」を考える市民団体の代表者など、年齢も立場も様々な方からの参加と討論を得ました。これぞまさしく関西州のかたちではないかという思いを深めました。

 

第10回Cafe塾に寄せて

関西州ねっとわーくの会主催で今年1月より行ってきたカフェ塾も、10回目を迎えるまでになり、市民政治塾として一応のかたちができてきたかな、と思っています。基本は市民目線ですので、参加される方々が現役の政治家・行政担当の方であっても、専門的学者の方でも、あるいは市民活動家の方でも、同じテーブルを囲んで議論をすることによって、論点を明らかにしていく方法をとっています。政治や経済、文化的事象まで普段発表の機会のない方でも、ここでは気兼ねなく、その立場に拘束されることなく、自由に意見を述べることが可能です。日本は基本的人権の尊重を憲法で謳い、言論の自由が保障されている国です。しかし実際には様々な制約のため、普通に議論を戦わす機会が多くはありません。政治的な話は特殊な人による特殊な話題になっている趣があります。カフェ塾の意義は、そうした従来の「政治文化」を「新しい政治文化」に変換していくところにもあると思っています。政治家だけが議論し、市民が議論しないというのは、間違った「代表制」であり、「主権観」であり、民主主義を空洞化させるものです。

この間、新しい会員も増えつつあります。多くの方が参加しやすいような会員種別をつくったりもしています。関西州ねっとわーくの会は、特定の政党や宗教団体・営利組織とは全く関係のない、純然たる市民団体です。道州制導入を推進していますが、カフェ塾講演者の中には、慎重派・反対派の方もいます。議論が独りよがりにならないようにするためには、そうした意見を聞くのは、大変重要だと思っています。

11月は大阪府の地域戦略室担当官から「関西広域連合」の話をうかがう予定です。12月は民主党国会議員による直接説明会を開きます。与党ですから、地域主権の「仕分け」をただしてみましょう。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

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