カフェ塾(9)2010年9月

第九回Cafe塾

水道広域化事業の具体例から道州制推進を考える
『オール大阪で見た大阪の水道問題』

 

講師:野村東洋夫 関西のダムと水道を考える会代表

日時:平成22年9月18日(土)午後4時30分~6時30分

場所:カフェバー 楽

<講師プロフィール>
関西のダムと水道を考える会を2001年7月に設立。以来、100回以上に及ぶ例会開催し 「紀伊丹生川ダム」「紀ノ川流域委員会」「淀川流域委員会」の主に利水問題に取り組み、現在は大阪府市水道統合問題に取り組んでます。意見書の提出や陳述、意見発表を継続して行い、精力的な活動を行っています。広域に及ぶ河川等問題の考察から行政の事情、地方分権など道州制にも造詣を持たれます。

 

第9回カフェ塾 報告

さる9月18日、「関西のダムと水道を考える会」の代表である野村東洋夫氏を講師に迎え、「オール大阪で見た大阪の水道問題」と題して、大変興味深い講演をしていただきました。
「関西のダムと水道を考える会」は10年近い活動の中で、「水」をテーマに関西地域の利水・治水・水道行政について、国や自治体に働きかけ、市民の立場で納得のできる説明を求めてきた団体です。

当初は水需要の増加を見込んで計画されていた関西地区のダム建設も、その多くが撤回され、現在、行政から公表される需要予測は、逆に今後低下するというものです。そんな中で大阪の府と市の間で水道事業の効率的統合の話が進んでいます。
この問題は橋下知事の掲げる「ワン大阪」と平松市長の「グレーター大阪」構想の対立とパラレルな問題を提起していますが、一層現実問題として、二つの役所―大阪市水道局と府水道部の相互不信と主導権争いといった対立の構図から、統合―解体―再編の難しさを物語るものとなっています。

現在は府の主導する「大阪広域水道企業団」に府下42市町村が参加することになっていますが、最大の自治体である大阪市はここに参加していません。またこの問題は、高度成長期に整備されてきたインフラの老朽化と再整備という、今後財政的にも大きな負担となる事業をどのように効率的に進めていくかという問題―行政の効率的一体化による指揮命令系統の一本化という問題、開かれた行政に市民がどうかかわるかという地方自治の本旨にまつわる問題など、「地域主権」と道州制を考える上でも重要なケースとなっていると思います。

 

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